Yoshiki Kato 加藤雅己
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クラング・語録
 引退を発表した中田英寿選手について
 つくづくサッカーと音楽とは似ていると改めて思えた、引退である。
予想通りの予選敗退、相変わらず打てないシュート、打っても枠に行かなければ勝てる訳がない。
  得点につながらなければ、技術とは言えない。3戦を通して伝わってきたものは、世 界との圧倒的なレベルの差と、中田選手と他の選手との意識レベルの差。まるで音楽 の世界と同じだ。
 例えばオケで、ヨーロッパでは「何故もっと自分の音を出さないのか?」と言われるが日本では「もっと周りの音を聴いて合わせて」と言われる。
 何故 一人一人が自分の力の全てを発揮しようとしないのか、彼にはそれが理解できなかっ たのであろう。
もちろん試合のなかだけでなく、練習中も。
 それを表にだせば周りか らは浮いて見えてしまう。私がかつて勤めていた音大、ある教授が「加藤先生の採点 だけは何故違うのでしょう。他の先生は皆同じような点数なのに…」
 私に言わせれば 同じことの方がおかしい。実技試験の採点で周りの先生の点数見ながら採点している ことの方がよっぽどおかしい。
  重松師匠が日本からはストライカーは出ないと言っていたことがよくわかる。時々 テレビに映る練習風景、もちろん全ての練習を見た訳ではないが、疑問を感じる時が ある。キーパーしかいないゴールにボールを蹴り込むことって本当に練習なのだろう か?
 ピアノも練習の方法を間違えると、音楽にならない。いくら指が早く動くように なっても音楽的表現につながらなければ意味はない。彼はもっと意味のある練習を高 い意識レベルのもとに一人一人ぶつかり合いながらサッカーという音楽を作り上げた かったのではなかったのか。
 10年間言い続け、求め続けた結果が予選敗退、セン ターサークルから起き上がれなかったのもわかる気がする。4年後はますます厳しい 状況になる。
 決勝トーナメントどころか、WCupに出場できるかどうか…オシム監督 がどこまで「日本」という体質を変えることができるか、意味ある練習をさせるか…

 しかしながら中田英寿のような意識レベルを持った選手が果たして現れるかどうか…

  中田選手に心から゛お疲れ様゛

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